はじめに
先日、基本情報技術者試験に合格しました。
ざっくりこんな感じの点数でした。
科目A 650/1000点
科目B 620/1000点
科目AとBの両方が600点以上で合格です。
どっちかだけがボーダーを超えても何もありません。(次の試験で優しくなるとかあったらいいのにね!!)
ギリギリの戦いではありましたが、合格は合格と自分を納得させております。
試験後に上記の点数が表示されたとき、めちゃくちゃ嬉しかったのと同じくらい、
「あぁ、やっと終わったんだ」
という気持ちがありました。
タイトルにある通り、私は3~4年前に以前の制度で受けた時に一度落ちています。
そこからずっと自分は「基本情報に落ちた人間」として数年生きていました。
しかし、基本情報に受かった今、ようやく前を向いて歩きだせる気がしています。
受けた時のプロフィール
堕落
はじめに3~4年前に落ちた時の話です。
当時は入社したてで、研修が終わって少し経ったくらいの時期でした。
研修ではチーム開発でプログラム担当を任されていたせいか、何故か「私はプログラミングできる人間なんだ」と、恐ろしく奢り昂っていたと思います。(それを口に出したりはしませんでしたが、周りの先輩方から見ればバレていたかもしれません)
そんな精神状態でしたから、「基本情報とかみんな持ってるし楽勝っしょ!」と無策に挑んでしまったのです。
当時の勉強方法としては、
- 1日1時間午前試験のテキストを読む
- 暇な時に過去問道場をやる
くらいの感じでした。
加えて、自分で書いてて恐ろしいのですが、
- 午後試験の勉強を一切してない
- 午前も計算問題系は2割くらいしか理解できてない
という状態のまま、本番に臨みました。
例えば2進数の計算は超基本で必ず習得しなきゃいけないのに、ほぼ理解していませんでした。運良く知ってる解き方の問題が出れば解けるくらいの感じでした。やばい。
点数としては、
午前:68/100点
午後:50/100点
でした。
当時は午前午後で別の日に受験することが可能でしたが、平日に有給を取って一日にまとめて受けてます。(これもしんどかった)
土日は試験会場に空きが無いのが基本なので、この判断でした。
午前試験については、当時合計80問だったのに加え、計算問題のウェイトがかなり軽かったので、暗記だけで(勉強時間にしては)こんなに取れました。ただ、試験中はこれ落ちたかも?と思ってました。ギリギリでした。
午後試験については眠くて眠くてとにかく文字が頭に入って来ませんでした。
問題も過去問をやってないため初めて見るものしかないし、どれをどういう順番に解くのかとかもないので、とりあえず簡単そうなやつと必須のやつを解いていく、という場当たり方式でした。
当然、上手くいくはずもありません。
また、午後試験は午前試験の知識がないと解けないこともあり、全く分からずほぼ勘で解いてました。
もうひとつの敗因として、午前終わったあとに近くのお店のラーメンをガッツリ食べてしまったことが挙げられます。
ラーメンは美味しかったのでまぁいいのですが、それよりも「これ食べたら眠くなるかな?」とか考えることすら出来なかった脳の問題だと思います。コンディション管理にまで気を使えなかったんですね、当時の自分は。
そして受験後の得点レポートを見て、がっかり。ろくに勉強もしていないのですが、自分の中では頑張ったのに結果が出なかった感じでした。
「もう俺は戦わん…」と言い残して試験場を後にしました。
リベンジを決意
そこから数年が経ち、色々考え方が変わったり、AWS認定を通じて、「勉強ってこうやるんだ」というのを分かるようになりました。
もしかして今なら、基本情報受かるんじゃないか?
そう思ったのがきっかけです。
その時の自分は知識を得るため、勉強の習慣をつけるため、資格報奨金ゲットという目的で勉強をしていました。
正しく勉強すれば今なら受かるかもしれない、そう思って基本情報というトラウマと向き合うことにしました。
勉強方法
期間は1ヶ月です。
1日2時間程度で、試験前の1週間は5時間くらいやったと思います。
このやり方だと合格ギリギリというのを予めご了承ください。(計算問題は2進数以外ほぼ全捨てですが)
午前
過去問道場
誰もがオススメしますね。ユーザ登録をすると間違えた問題を復習出来たりするのでかなり便利です。こちらを最新6回分くらいやりました。
使ったテキストは以下のテキストです。(ただし対応年度が旧制度のテキスト)
令和05年-イメージ&クレバー方式でよくわかる-栢木先生の基本情報技術者教室
受ける年度よりも古いバージョンの本で受験という舐めたことをしてました。
テキスト高いしお金使いたくないな〜という考えでこんなことをしてますが、
普通に最新版を買った方が絶対良いです。真似しちゃダメです。
このせいで分からない問題も結構ありました。
こちらを一周しました。
本当は二周はしたかったですが、時間が想像以上にありませんでした。
こちらを二周するなら類似問題が出た時に点が取れるように過去問道場でひたすら問題を解いた方がいいなという結論になったため、そちらにシフトしました。
午後
こちらの本が役に立ちました。
情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]
情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第3版 | 橋本 祐史 |本 | 通販 | Amazon
まずはゆっくり一周しました。
次に1問ごとの時間制限をしっかり設けた上でもう一周しました。
本番は本当に時間が足りません。
問題を理解するまでが大変時間がかかります。
ただ、仮にこの本で出たのと類似のパターンが出た場合、その分素早く解けてお得になるかと思います。
全体的に、プログラムに既に触れたことある人向けなテキストです。
完全な初心者がこの本を読んでも、理解できるのか…?という感じでした。
私はある程度プログラムの基本構文は分かっていたので、こちらの本での説明が分からない部分も、元々ある知識で補完できました。
完全な初心者の方にはおすすめできません。
旧制度とは全く違うので、今までのやり方は通用しません。とにかくアルゴリズムを素早く解く練習が必要だと感じました。
また、セキュリティも4問くらいありますがここをしっかり取る事が何より重要です。意外とちゃんと読めば解けます、文系の得点源です。私はアルゴリズムが苦手なので、ここは絶対落とすまいと意識してました。
なので、午後試験始まって一番最初に解きました。集中力があるうちに取れるところを…!!
試験当日
過去の失敗を踏まえ、コンディションには最大に気を使いましたが、前日は全く寝れずでした。
最悪の体調でしたので、仕方なしに念の為買っておいたRedBullを飲んでから試験会場に向かいました。
また、眠気対策として、お昼ご飯は糖質の無いものにしました。
会場到着後、色々な支持に従い、試験ルームへ。午前試験を終えます。
その後、休憩時間が10分あり、なんと受験室を退室可能です。ありがたい。
ただし、10分経つと自動で午後試験始まるので注意です。
スマホや時計も見れないので、今何分くらい休んだかは分かりません。
外の景色を眺めて目と気持ちを休めたら、少し早めに戻りました。
その後は大きな山、科目Bです。
よし、これさえ乗り切ればとりあえず終わりだ!!と少しテンションを上げて部屋に戻ります。
試験中は時間がないのですが、とにかく長く感じるという矛盾した状態になりました。
ちなみに全問は解けませんでした。
アルゴリズムが二問ほど手付かず。適当にマークしましたがたぶん外れてるだろうな・・・。
終わったあと、直ぐに点数が表示されます。
この仕様を知らなかったので自分は大変驚きました。
場合によっては、大変な試験を終えたあとすぐに絶望することになるな、と。
気持ちの準備、お覚悟を。
合計で200分近く拘束されるので、なかなか疲れました。
前に受けたAWS SAPが3時間丸々拘束なのに比べれば、10分休憩があるのはありがたかったです。
最後に
基本情報は勉強も試験も大変ですが、その分受かった時の達成感はすごいです。
ボーダーも6割とそんなに高くありません。
達成感を味わいたい方、期限のない資格が欲しい方、国家資格というビッグタイトルが欲しい方にはお勧めです。。
ベンダー資格(AWSとか)は有効期限があり、更新のためにまた受けなきゃいけません。それが無いのは嬉しい。
あと、試験料もAWS認定よりは安いのも嬉しい。
新制度になってから受験日時もかなり選びやすくなっています。
午後がほぼアルゴリズムになったことは、ある人にとっては向かい風であり、ある人にとっては追い風です。
私にとっては追い風でした。
というのは「アルゴリズムが得意だから」ではなくて、午後の勉強範囲がほぼアルゴリズムで済むからです。
色々広い範囲を出されるほうが苦手な人間なので、今回はいい方向に向かいました。
もしかしたら今後また制度の変更で難化したり、易化するかもしれませんが、勉強範囲が少ない方が好き!という方は今の制度の内に受けておくのも良いかなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。